シンプルライフ

妻は映画好きです。ドーンとかバーンとかいうのは好きじゃなくて、日本映画のしっとりしたのが好きみたいです。先日、テレビで「ツナグ」をやっていたので録画し、もってきました。

テレビ放送ではOAタイムの調整のため、すでにカットされている部分もあるかと思いますが、それにCMを被せながらチャンネルを変えさせないようにしてある部分などもカットすると、90分くらいになり、妻に見せるには丁度いい時間になります。処置の時間の合間に、マッサージ、端座位、そしてテレビタイムとなるので、これ以上長いと中断して、また続きを見るとかしないといけませんが、90分くらいだと、タイムスケジュールを計画的に調整すれば、通して見ることができます。

映画とかは、必ず一度自分で見てから妻に向いてそうなものを見せます。体が動かせないので、受け身にしかできない環境では、嫌なものも拒否することが出来ません。なので、残虐なシーンや、怖いものは、排除しています。しかし、感情が動かされるものでないと、興味が湧きません。それは、映画も音楽も同じだろうとおもいます。なので、感情のベクトルがフィットしていると思われるもの、また、感情が動かされても「いい刺激」につながるものと判断できるもののみを、見せるように心がけています。そんなわけで、あまりテレビを見ないぼくも、妻のおかげでテレビを見ることがあります。

先日「ツナグ」を見ました。いわゆる死者との1回だけの対面の話ですが、この演出がまったくオバケ的でなくて、普通に生きている時の姿のままで演出されているところが、とてもいいのです。CGを作らなくていいから余計な制作費もかからないし。人間の感情の根底に流れている、心の「脆さ」や「臆病さ」を見つめ、自分の中の感情を通し、心と照らし合わせながらストーリーが進行していくところがとてもしっくり来た。きっと妻も楽しんでもらえるだろうと見せ始めたら、いきなりすごい集中力で見始めた。これは、しめしめ、予想的中である。

と思ったら、歯医者さんがやってきた。あー、残念ながら中断して口腔ケア。これは大切だ。本当にありがたい。テレビを見ているところだったから、歯医者さんも駆け足で口腔ケアしてくれた。

さぁ、映画に戻ろう・・・と、この切り替えが難しいみたいだ。すぐに、気持ちを切り替えることが大変なのだろう。口腔ケアするときには、相手のことをおもい、相手がやりやすいように、今の実力の中で出来る努力をしている。口を開けることは上手ではないが、最大限、自分の出来る範囲の努力をしている。見ていてよくわかる。それで、ケアが終わってすぐにテレビへポンとはいかないのだろう。

それでも、5分ほどかけて、気持ちを整えて、またテレビ画面へと目をやっともっていった。これで、もう中断することなく、あと70分ほど見ることができるだろう。

もしも、死んでいる誰か1人だけと会えるなら、いったい誰に会うだろう?おばあちゃん? おとうさん? 松村先生?・・・うーん、、難しい。選びきれない。

ぼくは誰とも会わないことを選ぼう。
結局一番いい方法は、悔いのないように一生懸命に毎日を生きること、、、、これしかないね。


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