「ただいま」「行ってきます」

妻はいま、家に帰っています。こうやって、同じ屋根の下にくらすのは、7年半ぶりになります。「ただいま」と「行ってきます」を顔をみながらいうのも、ひさしぶりです。

妻は、最後まで、ぼくのスケジュールをきにかけてくれたようです。先週9日に病院であったのが生前最後となりました。10日は、親戚がやってきて、その夜は、NYからの友人のパーティで、11日は大阪へ移動、12日大阪で森川美穂さんのライブ、13日名古屋でライブ、14日に東京にもどりました。ぼくのもどりをまってくれて、15日、ぼくが唯一動ける日に旅立ちました。そのまま妻はひさしぶりの自宅に帰って来ました。

昨日は、妻の誕生日でした。そしてぼくは森川さんのレコーディングでした。次男が妻をまもり、今日もこれからレコーディングですので、長男が来て妻をまもります。そして、明日、お通夜、明後日葬儀と、めちゃくちゃタイトなスケジュールをすべて針の穴に糸を通すように、うまく、やってくれました。

そういえば結婚式の前夜まで、レコーディングしてたのが、今、レコーディングしている森川美穂さんでした。結婚前夜の深夜、、、当日、までレコーディングして、そして、今回も見送り前夜まで森川さんのレコーディングです。なんだか、不思議な気持ちです。

きっとこうやって、妻もこのレコーディングを応援してくれているのだろうと思います。11月15日に発売されるこのアルバムのタイトルは「Be Free」です。11月25日に原宿で行われる、このアルバムのリリース記念コンサートに、妻をつれてこようと計画していましたが、もうすでにあの不自由な体からぬけだし、いまはまさに自由になったことでしょう。きっと今日のレコーディング現場や、そしてライブも見に来てくれることでしょう。

妻が倒れた時も、因幡晃さん、白井貴子さん、下成佐登子さんとのレコーディングにたすけられました。こうして、音楽とともにいることで、ぼくも精神のバランスがとれるという感覚があります。そのことを、きっと妻も知っているのでしょう。

他界したあとのスケジュールまで、こんなに気をつかうとは、なんだか笑っちゃいます。「ベッドサイド」という曲の歌詞にも書きましたが、いつもまわりに気遣い、自分のことはまたもや後回しです。なんだか、最後の最後まで妻らしいです。

倒れてからも、先に旅立たれました奥沢病院の松村院長はじめ、白雪姫プロジェクトのかっこちゃん、国学院大学の柴田先生ご夫妻、守本さんご夫妻、、、、、と、とても、たくさんの友人と知り合い、多くの方々に見守られながら、7年以上も生活できたこと、支えてくださった方々に心から感謝いたします。

土曜日の夕方には、空にとんでいきますので見送ってください。
ありがとうございました。


「ただいま」「行ってきます」」への1件のフィードバック

  1. MI

    以前、こちらのブログにコメントさせていたMIと申します。

    奥様が亡くなったとの記事を読ませていただきたき大変驚きとショックでした。

    とてもブログの記事が素晴らしく一つ一つの言葉に僕自信が学ぶことも多かったです。

    本当に感謝の気持ちで一杯です。

    ありがとうございました。

    返信

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