月別アーカイブ: 2016年12月

箱庭

東田直樹さんが、NHKのドキュメントの中で、命は繋がっていくことではなく、一人一人が人生を完結していくものなのだと考えている・・・と語っていた。そうだと思う。そのために、生まれてきたのだろう。だけど、それだけでないこともあるのではないかと考える。

12月22日の嵐の夜、1人の女の子がぼくの孫としてこの世にやってきた。この子を見た時に、やはり、命のつながりを感じることは、普通のことだろう。ぼくと妻は、まったく関係のない別々の人生を25年ほど生きていたのに、ちょっとしたきっかけで知り合って結婚した。そして、長男が生まれ、次男が生まれ、24年ほどをたのしく過ごした。ある日、妻は脳幹出血で倒れて、その瞬間からぼくらの人生は大きく変わった。 続きを読む

オッパイの絵

16日の予定日なのに、お腹の中の居心地がよすぎて、なかなかこの世に出て来ない。
もう一週間すぎた。今日、入院することになっていて、もしかして生まれるなら、孫とお留守番でもしようと息子と鷺沼で落ち合った。

息子の嫁は、今日のお昼に入院し、そろそろ産みましょうねという段階にきていた。ぼくは久しぶりにかつて、家族で住んだマンションやら、息子が通った小学校など、1時間ほど散歩して、それから、孫(長男)を保育園に迎えに行き、そこから、3人で 「ゆけむりの里」 にお風呂に入りに行った。

ここにくるのは、10年ぶりだ。妻ともよくきたお風呂だ。平日630円。すばらしい。
お風呂から上がり、息子のアパートについたころ、どうも陣痛の間隔がせばまってきたらしい。せっかくぼくがいるのだから、息子は病院へ。孫は、ぼくとお留守番することにした。かっこよかったのは、孫のセリフだ。

パパに 「ママを頼むね!」 と言い放った。 続きを読む

春よ来い

今日は、心地いいそよ風の中で散歩をたのしんだ。いつもの公園で枯葉と青空を眺め、向かいの駐車場では白い山茶花の満開をゆっくり楽しんだ。満開というのはもうすぐ散るということだ。山茶花は、花びらが一枚一枚落ちる。そして、今度はツバキの時期になっていく。ツバキは花を首からバッサリ落とす。そして、梅へとバトンタッチして、コブシ、木蓮、そしていよいよ桜へとバトンがわたされるように一年を花たちは彩る。

妻はいつも、ぼーっとしている。そんな話をしても上の空。いや、これは、昔ぼくがやっていた得意技だ。妻の話は音声としか認識していなくて、右から左へと、空気の振動は障害物もなくスムーズに伝導し、流れ、消えていった。あぁ、あの感じね。いまの君はあれなんだね。いや、それでいいさ。

ところが話の内容によって目つきが変わる。 続きを読む

ぼくらの昼下がり

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昨日、4年ぶりに気功の先生を訪ねた。妻が倒れたあとも、会社を退社するまで、毎朝、気功をやっていた。自分自身が倒れてしまってから、動くのがおっくうになり、気功をやめていたのだけど、ここのところ、久しぶりに「唯識」の本を読み直しながら、気功をもう一度生活にとりいれたいと考え始めていた。

久しぶりに気功の先生とあったら、その日は「老子」の勉強会の日だった。ぼくは「老子」は名前しかしらない。しかし、ここで「易経」とも「唯識」とも出会った。きっと「老子」も面白いのだろうなと感じながら、入り口だけ、ほんの8ページほどを読んで、考え方を教えてもらった。 続きを読む

頭の散歩道

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年をとると、たくさんのことを一度にやることが大変になるのだということを、感じているこの頃です。若い頃は、あれと、これと、それと、あっちも、こっちも、そして遊びの計画も、全力でやれていたように思う。しかし、今は、いくつかの項目を同時進行するだけで、大変だ。忙しいのはいつだって体ではなくて頭の中だと実感する。

何を言いたいのかというと、ようするに、ブログを更新する頭のキャパシティが足りなかったということです。メモリ不足になっていて、感じていることはあるけど、言語化できない、いつもは、PCに向かって、なんとなく何かの言葉を打ち始める。それは、空は青いとか、ドウダンつつじが真っ赤っかとか、そんな文字を書いてみる。

そうすると、そこから、脳より先に指先が勝手に動きだす。そんな状態で、いつもブログを書いていた。いつだって、何を書こうかなんて、考えていなけど、指がたたきだした言葉に反応して、ぼくの脳がなにかを打ち返してくる。だから、その繰り返しが、ぼくの中の二人みたいな感じで、文字となっていくのです。

しかし、その会話をしている余裕のない、今年後半の楽しい数ヶ月でした。森川美穂さんのCD「Life is Beautiful」を7月くらいから仕込みはじめて、8月に具体的なスケジュールを決めて、9月〜10月と実行して、つい先日11月30日にリリースしました。そして11月には大阪と東京でライブを行い、やっと、なんとなく、おちついた。我ながら会心の出来で、とても満足しています。よければ、聴いてみてください。 続きを読む