月別アーカイブ: 2016年8月

みずいろと金メダル

日曜日の夕方、中野にある小さな神社、神明氷川神社のおまつりに行った。
じっとりと暑い夕方だった。台風がきているから、雨が心配だったけど、なんとか持ちそうだと踏んで出かけた。夏祭りなんかに行くのは、何年ぶりなんだろう?妻が倒れてから、あまり遊びにいかなくなって、時間があれば病院という日々の6年半が過ぎた。それでも時間はとてもゆっくりと気持ちを変化させていくもので、今年は、友達とキャンプにも行ったし、この前は娘ほどの若い歌手Rinanaとエイミー・ワインハウスの映画を観に行ったりもした。そういえば、映画館には妻が倒れてからはじめて入った。それがエイミーだったんだな。すばらしい歌手だ。こんな気持ちにもなれるようになったんだな。

それにしても夏祭り・・・いつ来たのか思い出せない。
思い出すのは、あれはもう25年ほど前、団地にすんでいたときに夏祭りで金魚を持ち帰ったことくらいだ。あの金魚はとても大きく育って、水槽を3回大きくするために取り替えた。25年ぶりということはないだろうけど、記憶の中ではそんな感じた。あとは、会社を辞める前の8月11日に気仙沼のライトアップニッポンの花火大会に、ばんばんがゲストに出たときにマネージャーとして行ったくらいしか思い出せない。

さて、神明氷川神社である。ここに来たのには見たかった演目があったからだ。音楽を通して、子育てママさんや、ハンディキャップを持っている子供や家族、高齢者やその介護をしている人たちを支援するというコンセプトのスタジオ、楽〜Can(らくうかん)のステージを見に来たのでした。

子供達のダンス、ママと赤ちゃんのダンス、そしてハンディキャップを持っている子供たち(放課後デイサービス「みずいろ」のメンバー)のダンスと、30分にわたりステージが繰り広げられた。

この最後の演目の「みずいろ」のメンバーたちの生き生きとした笑顔や、真剣な表情をみていて、グッと胸にくるものがあった。 続きを読む

お誕生日と反省の日々

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結婚して30年と半年。振り返ってみると、妻の誕生日に家にいたことなどほとんどなかった。若いころはスタジオなど仕事の現場。ほとんど誕生日のことは忘れていた。その昔、KANちゃんの現場のあと横浜で飲んでいたときに、叱られたことがあった。正確なセリフは覚えていなけど、「西嶋さん、今、思い出したの?ぜんぜんダメですね。サイテーです。すぐに帰るべきです。」(イメージ)というようなことを言われて、近くの店で果物を買って帰ったことがある。

それでも、反省しないわけで、その後も、ずっとそんな日がつづいていた。反省はするべきだと心から思ったのが6年前だ。しっかり向き合わないと後悔になると思い知る。共に元気ですごした24年間はなにもしなくて、倒れてからの6年は毎年、妻の誕生日を一緒にすごしている。

「おせぇよ。」

病院に向かう車の中で、自分に突っ込みながら、そんなことを思い出していた。 続きを読む

夏の集い

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昨日は、久しぶりに家族全員が集まり、墓参りと病院で大集合だった。
妻は、いつも挨拶したら目を閉じてしまうのに、さすがに息子達、お嫁さん、そして孫まで集合したら、楽しそうに目を見開いていた。デイルームでぼくは孫とビーチボールで遊び、息子達はたわもない会話をしている、その輪の中に妻がいる。ただそこにいるだけなんだけど、楽しそうだった。

この家族がそばにいるということ、そして目の前に、笑っている孫がいて、走り回っている姿を見ていること、ただそれだけで、いい時間だなと身体中で「今」を味わっているように見えた。

ベッドにもどってから、みんなに端座位を見てもらった。頭を上げるところも見せたかったけど、それはうまく出来なかった。ぼくが妻を支え端座位をしているときに、マッサージをするときにゴロゴロする道具を使って、息子が背中をさすってくれていた。それを見た孫は、それやりたい!というので、ベッドの上にのって、妻の背中を孫がゴロゴロしてくれた。

「ほら、あなたのお孫さんが背中をマッサージしてくれているんだよ」と声をかけたら、ぼくの目を見上げて睨んだ。きっとこれは笑ったんだろうな。

人生はいろいろだ。それぞれに、しあわせの形がある。ぼくらの場合は、ただ一緒にいるだけで、とてもいい時間が生まれる。ぼくらは、今ここにいる。それだけなんだなと思いながら、家族に囲まれた妻をみていた。

明日は妻の誕生日だ。6年前の誕生日は、日々不安定な気持ちをもったままで奥沢病院で息子達と集合した。はじめて妻に「夢の雫」を聴いてもらった。反応が読み取れなくて、こちらの思いだけが強くて、なんか空回りしている日々だったなと思い出す。あの日から、6年が経った。家族が増えて、孫もやってきた。年末には新しい家族がやってくる。

またこうやって、病院に集まろう。

テッパン

今日の端座位は、頭のリフトアップは一度もできなかった。熱もないし、体調がわるわけでもない、どうも、イマイチ神経伝達経路が見つからないというムードだった。こんな日もあるのだな。日々、体調も変わるし、出来る日、出来ない日、いろいろです。それでも20分以上端座位をして、それからビデオタイムとなった。

今日は、確実にお目々ぱっちりになるものをもってきた。「はじめてのおつかい」・・・これは、鉄板なのだ。面白いし、可愛いし、純粋だし、いいにきまっているんだけど、どんな思いで見ているのか、それを知りたいものだとつい思う。目はどんどんギラギラしてきている。

昨日、ピンクレディの未唯さんのライブを見に行った。今回のライブのサウンドプロデュースはえっちゃん。メンバーはコーラスを中心とした編成で、全員バリバリのスタジオミュージシャンという贅沢なライブ。作詞家の友人と一緒にライブを楽しんだ。後半盛り上がってからの「渚のシンドバッド」には、グッときた。これは、なんなんだろう。このヒット曲がもっているエネルギーというのは面白いもので、それぞれの体験者の体の中に、遺伝子みたいな細胞みたいなウィルスみたいなものが、ヒットした年の1977年からずっと体の中に潜伏していて、音楽に触れるとそれが体の中でパッと自然発火して楽しくなる。その上、時代そのものを身体中で思い出すという感覚になった。久しぶりに、すごい体験ができた。そのうえ、美しい、可愛い、楽しい。 続きを読む