月別アーカイブ: 2015年12月

大晦日

最高の体調ではないようだが、やはり昼間のほうが調子がいいようだ。車椅子にのって散歩にいくか確認したら、しっかりと、ギュッと瞬きで yes をした。

今年、最後のお散歩。いつもの公園は、ついにはげちょびんになった。最後の赤を誇っていた満天星も、はげちょびんだ。しかし、葉っぱを散らしながらも、実はコブシも桜も満天星も、しっかりと春の準備をしている。虎視眈々と、木枯らしに吹かれても、その先にある春をイメージして蕾を育てている。
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お天気がよかったから、30分ほど外で鳥のさえずりを聞き、つぼみを確認して、デイルームにもどってきた。誰もいないデイルームで、年末の特番をみることにした。ヒロシが出ている。肩の力がぬけていて、その自然さが面白さを倍増させている。どんな世界でも、時間は成長につながるものなんだな。妻も面白いと思っているはずだが、いつもの鉄仮面のような真剣な顔でお笑いをみているところが面白い。

今日は、なぜか誰もデイルームにこない。病院はスタッフ数もちょっと足りなくなる時期だろう。そんなことも関係あるのかな?おかげで、広いデイルームがぼくら専用のテレビルームとなった。贅沢な環境だ。

テレビつまらないなーって言いながら、こんな風に過ごしたことずいぶんなかったな。妻はしっかりと目をひらいてテレビをみている。面白いなら、もうすこし笑えるといいんだけどな。こうやってライブで「今」を感じることができるところがいい。きっとこの感じが年末っぽいんじゃないかな。しばらくここで大晦日を堪能してもらおう。来年の年末には、笑えるようになっているといいな。来年も、いやいや、また明日から端座位がんばろっと。

おっさん山歩き報告

今日は熱があったようで、アイスノンしていました。昨日は山遊びで妻をほっぱらかししたので、今日はベッドサイドでカップラーメンを食べながら、これからゆっくりと言い訳をしようと考えているところです。カップラーメンを食べている間、妻に「ナイナイアンサー」を見せることにしたけど、つまらないのか?熱のためか?目を閉じたままです。

バラエティって、自分が健康で、心に余裕があるときには見て面白いと思うこともあるけど、そんな気分じゃないときってあるものな。TVは全体的に、時間をとても無駄遣いしているように感じるのは、どうも妻もそうなのかもしれない。そんな事を思いながら、コロッケさんの、ごきけん歌謡笑劇団に番組をかけてみたら、目がパチッと開いた(笑)面白い。妻の価値観が、ここらへんに垣間見える。バラエティ好きな時間の浪費家だと思っていたが、これはどうもぼくの思い違いだったようだ。義理と人情には厚いタイプなんだろう。さて、妻の相手はコロッケさんにお任せしておこう。

昨日はとても楽しい山歩きだった。御岳山を久しぶりに歩いた。いつも気になりながら行かないルートに、ロックガーデンというのがある。岩石の庭園である。今年はここを散歩してみた。歩き始めてしばらくして、3人組の山ガールとあった。彼女たちは、七代の滝を見てから上がってきたところだった。ぼくらおっさん3人組は、しんどそうだから、止めておくか、膝に悪い・・・などと、戯言を言っていた時に出会ったのだが、キッパリと「行ったほうがいいですよ」と断言されて「あ、そう?じゃ、行ってきます」という事になった。

細くて長〜い階段を降りて、降りて、また降りていくと、そこにはこんな滝がありました。
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それぞれが歩く道

ここのところ、なんかイマイチちゃんだ。目がギロってこない、やわらかい視線だ。そして挨拶が終わるとスーッと目を閉じてしまう。低体温というほどではないけど、どうもイマイチちゃん。優さんが来てくれた、お化粧&写真撮影イベントが年内ピークだったのかな(笑)昨日も一昨日も、端座位はしっかりとやったけど、顔はイマイチちゃんのままだった。今日は、病院に来るのが夜になったから、端座位はどうしようかと悩んでいるけど、なんだかやる気のある顔ではない。体温を計ってみると36.1℃だ。やや低めだ、この体温も体調には大きく影響するのだろう。布団からだして、体を冷やすのはやめておこうかな。今日は端座位はなしだ。スケートを見てもらおう。

静かな病院の中で、妻とゆっくりと過ごす。妻はビデオをみながらゆったりとしている。ぼくはぼくで、ブログを書いたりしている。こんな時間が自分にとって心地よい時間になる日がくるなんて思ってもみなかった。そもそも、病院に長くいることが心地いいと思うとは、まったくもってびっくりぽんである。

同室の人生の先輩たちも、ビデオの中のスケート選手も、この病院のスタッフも、みなそれぞれが、それぞれの人生を生きている。全員にそれぞれのストーリーがある。当たり前だけど、不思議。年の瀬になると、こんなことを考えたりするものなのかな。 続きを読む

すごいぞニュース

すごいぞニュース・・・このタイトルは、妻が倒れて1ケ月くらい経った頃に考えたタイトルだ。息子たちにメールするときに、つまの一挙手一投足を、たとえそれが痙攣でも、動いたことは全て、すごいぞニュースだった。

年の瀬になると日本人は、どもセンチメンタルになる。今日、守本ご夫妻が妻に会いに来てくれた。今日は、メイク&撮影会だ。いきなり変だと思うけど、まぁ、理由あってのことです。で、相変わらず優さんは、パーフェクトな準備で妻のところに来てくれるわけです。

そして、まずスタートは何ていうのですか?エステっちゅうんですか?なんか、顔に塗り始めて、ツルツルになりながら、清美はトローンとした顔になりながら、、、近くから眺めていて 「なんじゃいこりゃぁ? どんな信頼関係なの? いつから君たち親友?(笑)」・・・ってな感じで、まったく、本当に、守本家とぼくらは、いつの間にか、もう家族って感じになってしまった。

うーん、、、文章に流れがない。これは、ちょっと酔っていることもありますが、書きたいことが多すぎることに起因しています。なので、まず、こういう時には初心にもどります。初心は、この文を書き始めたのはなぜかということです。それは、すごいぞニュースです。 続きを読む

新必殺技・右回転ヘッドアップ

今日も調子良さそうな顔つき。やはり、ぐったりしているより、元気な顔はほっとする。妻の顔の前に、にゅーって顔をつきだして「ハイ」って声をかけたら、睨みつけてから右目をパチリと挨拶した。

「今日は最近通っていた話し方講座「楽話」の10分スピーチ発表会だから、あまんり長くはいれないよ」・・・と断って、横向きマッサージから、端座位を30分ほどした。最近、端座位で首を落とした状態から、自力で首を上げるときがあるから、その状態をつくるようにしている。

昨日はプルプルプルと首まわりを震わせながらがんばったが、残念ながら首は上がらなかった。今日はどうだろう?とトライした。いつも出来るときは、下向きの顔を震わせながら、左へと回転させながら、最後にグイッと顔をあげて左方向を向いたままフィニッシュするという感じだ。

よし、今日もやってみよう!プルプルプルプル・・・・。終〜了〜!!
ハイ残念でした。そんな日もあります。しかし、しばらくそのまま放置してみた。
プルプルプルプル・・・・え〜っ?! 続きを読む

孫パワー

今日は久しぶりにゆっくり端座位ができた。体温もいい感じで、顔色もよかった。体温が安定していることが普通だから、なかなか実感できないけど、風邪をひいて、熱をだしたあの気だるさが、毎日の中で、やってくるのだ。かなり負担だろうなぁ。

人間の体はどこか一つでもその機能がなくなると、とても大変だ。脳幹によって、無意識に体温コントロールや呼吸が行われていることを、妻が倒れたときに知った。ぼくの脳幹は、ちゃんと働いてくれている。自分自信の体にも、感謝するべきだろう。

体温がいい状態だと、ご機嫌だ。挨拶の瞬きも、<う>と唇を突き出すのも上手だ。うれしい。そういえば、孫のムービーが送られてきていたから、それを見せようと思って声をかけた。

「あ、そうそう・・・あのさ、たっくんのムービーが送られてきてね」・・・・・と、声をかけたらすぐに、妻の右目が、クワァっと大きくなった。すごいな、孫パワー。こんな目の動き、ぼくと二人のときにはないね。うん、ない。 続きを読む

いつも、どこかで。

ここのところ、病院にくるのが夜になってしまって、目があかない。今日は、夕方だったから、まだ目はあいていたけど、ちょっと熱があった。熱があるときに、目をあけておくのは大変だ。小さなアイスノンをもらって、横向きマッサージをしながら、背中の熱をとってから夕飯の時間になった。あとは頭を冷やしながら、少し体温を下げながら、フィギュアスケートを見ながら、食事となった。

順調に体温が適度に下がり、目はしっかりとDVDを見ていた。今日見せているのは、NHK杯での男子、女子のショートだ。羽生くんがすごい。男子ショートが終わったところで「どう?面白かったでしょ? 新しいスターが誕生したんだよ。すごいよねぇ」って声をかけたら、首に力をいれて、アゴを上げるように、返事をしてきた。<ウン・ウン>ということだ。

フィギュアスケート鑑賞が好きな妻にとって、この新しいスターの誕生はとても嬉しかっただろう。ぼくにとっては、このアゴを上げて答える <ウン・ウン> が最高だ。 脳への刺激というのは、ただ、香りとか、視覚とか、ということでなく、こうやって、感情を動かすということが大切だ。心がうごくと、脳もうごく。羽生くんは妻の脳を刺激して、妻の <ウン・ウン> は、ぼくの脳を刺激する。

スポーツも美術も音楽も、そして僕らん毎日の日常も、いつも、どこかで、誰かの心を動かしている。すごいな。
羽生くんありがとう。

逆転満塁ホームラン

今日は、朝から冷たい雨が降り、午後には生暖かい空気が流れ込んできて、暖かな晴れとなった。病院につくまでに、お天気雨にあったりしたけど、到着したころはちょうどいい外の気温と風だ。絶好のチャンスを逃さずに散歩に出た。こんなことして、そらの青と楓の最後の紅葉を楽しんだ。

妻の目は木陰でまぶしくないようにして、体は陽射しで暖かくして、紅葉と青空を堪能した。今朝の強風でかなり落ち葉となった紅葉も、光のエネルギーに応援されて、そのバックにはこの抜ける青空だ。自然の演出には、人間はかなわないな。
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その隣をみると、満天星のとなりのコブシがもう、来春の用意をはじめていた。もうこんなに蕾みが膨らんでいたんだな。着々と、黙々と、それぞれの命を生きている。 続きを読む

キングおさる大作戦

体温は計らなかったけど、ちょっとオデコが熱かった。外は天気もいいし、ちょっと風があるけど、日向にいればちょうど空冷で体温調整できるかなと思って、ちょっとだけ外に行った。この時期だからというわけではないのだろうけど、陽のあたる場所はあっという間に移動していく。公園は、満天星が最後の赤をふんばっている。こんなに小ちゃい公園なのに、今年もずいぶんと楽しませてもらった。春の花たちから、この最後のふりしぼって赤くなっている満天星まで、本当にぼくらにとって最高の公園だ。

この最高の公園で15分ほど風と光をあびてから、院内のデイルームに移動した。今日は、年賀状をもってきた。来年申年の年賀状は、いつもと趣向がちがう。先日のブログで、タッドポールの話をしたけど、今度はTHEキングおさるの話である。タッドポールのクレイアニメの作家がつくった作品でキングおさる。

これは、設定もとても微妙で、うまく文章にできない。しいていえば、未確認飛行物体が墜落して、その円盤の中にのっていた生物を捕まえてみらたら、吉祥寺在住の「キングおさる」と名乗る生物だった・・・ってことかな?え?どんな話だっけ?そーなんだっけ?どうだっけ?ビミョ〜〜に脱力しちゃう後味とでもいうのかな。ビミォ〜に幸せになっちゃう・・・ま、そんなかんじ。 続きを読む

妻の笑顔

昼食中の妻は、ちょっとまったりしている。脳を働かせるのに、かなりパワーがあるのだろうけど、血液は消化をたすけるために胃に集中していくから、頭はすこしぼーっとする。これは、我々もそうだから、このタイミングで色々問われても、あまり返事をしたくないだろう。それでも、挨拶はちゃんとしてくれる。

こんな時に有効なのが、孫の動画である。ちょうど昨日、息子が送ってくれた。息子の友人が制作しているタッドポールシリーズというクレイアニメシリーズがある。これがすごい作品で、ぼくもファンである。設定がイカしている。「オタマジャクシの親子」のお話だ。 続きを読む