月別アーカイブ: 2015年10月

信じない力

いい顔をしている。
って、この感覚も勝手なもので、ぼくにとって「いい顔」であるだけかもしれない。ただ、自然とぼくにとって、いい顔だなって思った。もちろん、目があいていて、反応があるということだ。今日は外が寒かったから、このタイミングで外に出られれば、季節の変化を感じられるチャンスだと思った。

病院の玄関の自動ドアから、外へ出る瞬間が一番刺激的な温度変化がおこる。車椅子の足の部分が自動ドアを感知させる。そしてガーッとドアが開くと同時に、冷たい空気が流れ込む。この感覚が大好きだ。顔にすーっと冷たい空気を感じながら、外へ出る。たった1mでまったくの別世界へと出て、すぐそばの公園で風を楽しみながら過ごした。

今日の話題は面白かった。まず、専属ヘアメイクのぼくが眉を整えながら、最後にカミソリを使った。妻は根本的にぼくを信頼していない。過去30年の生活を考えれば、それも仕方がない。粗雑であるし、見た目は気にしない。絶対に信じられるタイプではない。そんな男に、顔をいじられるなど、想像に絶する恐怖であろう。その男がカミソリを握り、眉毛を剃るのだ。ふふふ。 続きを読む

目があいている日のちょっとした発見

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今日は7度1分と微熱。しかし、目はパッチリとやる気が感じられる。車椅子にのせて、外にいき、少し体温を外の風でおさえることにした。脳幹での体温調節がへたっぴだから、ベッドにいても、アイスノンなどで外的に温度調整するのだから、外の風も利用したほうがエコでいい。

公園にぼーっとしていると、鳥たちが代わる代わるにやってくる。メジロ、シジュウカラ、ヒヨ鳥と、みんなつがいでやってくる。たぶんツガイだろうとおもうのだが、鳥たちは仲良しがおおいといつも思う。彼らには、きっとケンカも離婚もないのだろう。人間だけが、やっかいな生き物なのかもしれない。

数日前に気がついたのだけど、妻は自分から積極的に唾液を口から出しているときがある。今までは、あふれて流れ出すということはあるわけだけど、それとは違う。ここのところ、意識的に口から唾液を外に出していると感じられるときがあるのだ。これは大きな変化で、口のなかの嚥下的動きが出来るようになってきていて、その応用編としてつばを口の外へ送り出すということができ始めているのだろうと思います。 続きを読む

何もない日々

ここのところ、書くことがない日々が続いている。挨拶はしてくれる。これは妻のルールなのだろう。眠そうだけど、なんとか目をうっすらあけて、パチリと1回右目で挨拶をする。これは、<来たのね、ありがとね>という意味だ。それでぼくは「今日は爽やかだから、外にいく?」とか聞くと、もう一回なんらかの反応を示す。それは、瞬きだったり、口でかすかに<う>としたり、ぼくが手をにぎっているときは、がんばって力をいれたりする。こうして、昔は交信手段がゼロだったけど、今はいくつかの方法が編み出されている。

外に出てみると、とても気持ちいい日が続いている。妻はうっとりした顔ですーっと目をとじたまま、気持ち良さそうにしている。「気持ちいい?」って昨日聞いたときには、アゴを軽くあげて<うん>って言っていた。あとは、首の周りをマッサージしたり、足をマッサージしたり、爪を切ったりしながらしばらく過ごす。

ここで気を抜いてはいけない。気持ちよさそうだと思って、風にあたりながら、木陰にいたりすると、すぐ体温が下がるのだ。昨日はそこから様子をみて30分ほどでベッドへもどった。ベッドにもどってビデオみる?と聞くと、ウンっていうからビデオを見せようとセッティングして見せていたら、もう目はあかなかった。

なんなんだろうな。ここのところ、ずっと目があかない。ただ、気持ちよさそうに目を閉じているから、なんかトラブルではないのだろうと思う。呼吸も順調だ。

以前、こんな時期があったな。目を閉じるとつまらない。また壁打ちにもどった気分になる・・・みたいなことを、過去に書いた記憶がある。今は、まぁ、こんな時期もあるんだろうと思いながら、寝顔をみて、マッサージをして切り上げる。そんな日々がつづいています。

さういえば、先日ハヤトウリを八百屋さんで見つけた。1つ100円で売っていた。これは、生姜と醤油ずけのニンニクを細かく切って、あとは醤油をお酢をかるく振りかければ、カリカリした漬物になる。酒のあてとしては最高だ。

妻も好きだったなと思いながら、今朝作ってみた。
今夜はこれで一杯やろうっと。

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Micaちゃん高気圧

楽しい友達が訪ねてきてくれた。早いもので、彼女はアメリカに渡って17年になる。

あれは、まだぼくがKANさんの仕事をやっていた頃だった。KANさんと、デザイナーの片山さんと、レコーディングエンジニアの山下さんと、マスタリングエンジニアのボビー・ハタさんと、それと僕の家族とで伊豆にいったときのことだ。飲むだけではなぁ・・ということで、ゴルフをやろうということになった。そうしたら、妻が私もやりたいということで、それなら、子供たちの子守りをみつけようと、当時のぼくの部下だった、みかちゃんをダマして連れて行った。 続きを読む

「集い」

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昨日は、妻と長男宅を家庭訪問した。妻は用意周到に体調管理をして、この日をむかえたことだろう。体温もサチュレーションもOKだ。病院を出るときには雨も上がり、曇り空。車移動で陽が強いと暑すぎるから、妻にとって最高の天気だ。

日曜日の移動はスムーズだ。病院から70分ほどで長男宅に到着した。昭和にできた古いタイプの鉄筋アパートで、階段しかない。そして息子の部屋はご丁寧に3階ときたもんだ。 続きを読む

「創造」と「癒し」

かっこちゃんから、かっこちゃんの元に届いた、ぼくのブログの感想をメールでいただいた。ブログを書き始めたのが、会社を辞めた2012年の3月、そして4月に金沢に宮ぷーに会いにいって、端座位をかっこちゃんはじめ、チーム宮ぷーの皆さんに教えてもらって、そんなエピソードも含めて、毎日、ブログを書き続けてきました。

ここのところ、あまり変化がなかったり、ぼくが新規事業の立ち上げで忙しかったり、さらに専門学校の講師がはじまって、そんなことで、ブログをサボり気味だったところに、かっこちゃんから、感想メールが転送されてきました。こうやって、妻のことを書いていることで、見知らぬ誰かの参考になったりしているのだと思うと、もっと、書かないとなと思って、PCに向かいました。

ここのところ、書きたいと思っていたことがありました。それは「創造」(クリエイティブ)と「癒し」についてです。 続きを読む

ぼくの中の「記憶」

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ずいぶん前ですが、今やったことをすぐ忘れてしまう人のドキュメンタリーを見たことがあります。細かくは覚えていませんが、昔の、子供時代のことは覚えているのですが、最近のことはすべて、すぐに忘れてしまうという、そんな病気の人の話だったと思います。

たとえば、友人のところに行こうと思い、家をでます。しかし、数分後、自分はいったい何のために家をでて歩いているのか?どこに向かっているのかが、わかりません。友達に会おう・・と思ったことを、忘れてしまっているのです。

だからこの人は、すべてをメモしながら生活していました。電車にのるときには、どこの駅でおりると、メモに書き、電車にのります。そうしないと、どこへ行こうとしているのか自分でわからなくなってしまうのです。

こう考えてみると「記憶」とは、人生そのものと言ってもいいかもしれません。結婚して、一緒に暮らし始めるのだけど、一緒の部屋にいる人は誰なんだろう?なんてことになったら、恋愛も結婚もできません。脳の仕組み「記憶」とはいったい、どうなっているのだろう? 続きを読む

笑顔

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人の顔っていうのは、本当に表情が細やかに出てしまうものです。ぼくは妻の表情を読み取ることができない日々を5年ほど過ごしましたが、ここ2ヶ月ほど前から、少しわかるようになってきました。前にバレーボールを見ていたとき、あれは、イタリア戦だったかな。ぼくはベッドサイドでブログを書いていて、妻のほうを何気なく見てみたら、なんだか、つまらなそうな顔をしていた。

そもそも、顔の筋肉が上手に動かなくて、表情をつくれなかいから「つまらなそうな顔」は、妻の得意技の一つなんだけど、、なんてのかな、、、そう言うんじゃんなくて、ちゃんと「つ・ま・ら・な・い」って顔に書いてあるようなムードだった。 続きを読む