月別アーカイブ: 2014年8月

不意打ちゲーム

横向きマッサージからはじまる、左足ビィ〜ン伸ばしは、もう得意技といっていい。まず左を下にして背中をマッサージしているときに、膝を少し曲げたままにしてあるのだけど、これをビィ〜ンと真っ直ぐ伸ばして、ブルブルと痙攣させるといった技だ。これは横向きマッサージ初めてから、毎回やる技だ。しかし、それは研究途中の動きだったのだろう。今日はまた進化した動きを見せてくれた。

今度は右を下にして横向きマッサージをするのだけど、この時足をかなりお腹がわに抱え込むような体勢にした。当然左足は上に来ている。背中をマッサージしているとき、体が大きく揺れた。あれ?っと思ったら、なんと左足を真っ直ぐのばしてブルブルとしていた。

これは、よくブルースリーが一撃を放った後に行う、身震い的な決めポーズに似ている。この事は、本人には言わない。言うときっと睨まれるに決まっている。 続きを読む

自主トレバックドロップ

今日は横向きマッサージのときに、軽く挨拶がてらに「ほら今日はこんな感じで、けっこううごくのよ」と、腕をクインとしたり、足をブルブルさせたりした。あぁ、今日も調子いいなと思いながら、端座位へと移った。ここのベッドは、高さを一番低くしても足の短い妻の足は床には届かない。これだと足の裏の感触を感じる事が出来ないと思い、バランスボールを足裏の感触のために使っている。

今までも、たまに、、、バランスボールにのせている足に力をいれて、立ち上がろうとするというか、力のベクトルとしては、自分の体を後ろに倒そうとする方向の力となるのだけど、これを、具体的に言うと2ヶ月から3ヶ月に1回くらい、不意打ちのいたずらのように足に力を入れたりする。 続きを読む

モラトリアム

今日は横向きマッサージのあとは、作業療法の時間になった。この担当のKさんとも、妻はとても仲良しだ。とても可愛らしいお嬢さんで、妻もきっと娘のように感じているのだろうと思う。彼女と話をしていたら「このまえ遂に、左足キックを初めてみましたよ。ボールがあれば、きっと飛んでいったと思います(笑)」と、楽しそうに話をしていた。

妻は、どうも、各所で色々なトライアルをはじめているようで、みなのビックリする顔や、反応をきっと楽しんでいるのだろうと思う。

ここからだなぁ。やっとここからスタートだ・・・などと、つい思ったりする。
目に見えてくると楽しい。でも、まてよ。

ここまでも、毎日努力してきたはずだ。僕らの目に見えない、動きのない中での努力という期間があって、今を迎える事が出来たのだ。たしかに、動きがないと、こっちも不安だし、面白みもないと感じてしまう。マッサージ以外、やることがないのだ。でも、この動きのない時期を、積極的にすごしてこれたことが、その日々の積み重ねが今の動きにつながっているのだ。 続きを読む

横向きマッサージ効果?〜変化する日々〜

今日は朝からとてもいい感じ。
僕の顔みるなり大きく口をあけてから、口の形を色々と変化させて何やら話し始めた。心からの言葉がここにあるはずだとはっきりわかる。だが、どこまでも鈍感な僕には、その言葉がわからない。あぁ、こう言う時、柴田先生やお優さんがいればと思う。

妻は男っぽい。僕の才能のなさはもうわかっているから、あまり引っ張らない。「あら、こんなにはっきりと口を動かしたのに、あなたは、やっぱりわからないのね。じゃ、おしまい。」ってな、感じで3回シリーズで口をとても大きく、同じ動きをしてみせてくれたけど「ごめんね、俺、どこまでも鈍感だからさ」・・・と言うと<う>と、同意してあきらめた。潔い人だ。

「今日は午後、言語リハビリあるね。こんなに口が大きく開く事、しっかりアピールしておいてね!」<う>・・・「じゃぁ、食事中だから篤姫さんの続きをみる?」<う>・・・と軽く返事をいただき、篤姫36話へと突入した。なんだか僕のほうが妻に相手してもらっているようだ。そうかもしれないな。

篤姫を見せながら、足のマッサージをしていたら、午後のはずの言語リハビリの担当のHさんがやってきた。「あの、ちょっといいですか?」 続きを読む

マイブーム

最近、流行っている横向きマッサージは、僕の中だけじゃなくて、妻もマイブームみたいだ。今日も、まず顔をみるなり、そのまま横向きマッサージを開始して、2往復。この時に、また手足をビィーンとふるわせて、何度も力を入れる。お尻にも力が入る。これは、この動きが出て来るから、妻も気に入っているみたいだ。

それから端座位をやった。最近、首の力が強くなってきていると感じる。端座位をしながら、吸引してもらったときに、これは反射として各所に力がはいるわけだけど、その力の強さもとても強くなっている。様々なケースから、筋肉が強くなったり、神経とのつながりが出て来たことが実感できる。

端座位のあとは、車椅子にのった。今日は、曇りで風もあるから、外に出た。しばらく、外で、百日紅をみたり、セミの声を聴いたりしながらあそんだ。顔を近づけて話そうとすると、僕が近くによるのが嫌いみたいで、顔を背ける。これは運動になっていいやと思い、嫌がらせをするように、顔を近づける。妻は本当に心の底からこれが嫌いみたいで、一生懸命首を反対のほうに向ける。 続きを読む

相棒

理学療法リハビリの担当の方から教えてもらった、横向きマッサージがすごい。どうも、この体勢自体が、各所筋肉を動きやすくさせるように思える。とにかく、普段、の仰向けや、背中にクッションを入れて斜めにしたりとかという、あの姿勢では出来ないことが、出来ちゃうようだ。今日は、面白いくらいに力を入れる。左を下にして、真横になって背中をマッサージしているときに、右のお尻に力を入れてみせたり、次には左のお尻と左足全体にビーンと力を入れてみたり。とにかく、すごい。

左下横向きでマッサージを初めて、右下をやって、また左下をやって、右下・・・そしてこのあと、端座位をしたら、なんと左手で連続30回以上の握力を入れた。数えていたけど、あまりに感動して、すごいすごい、、、なんて言いながら、やりつづけていたら、回数がわからなくなっちゃった。たぶん40回以上やってたんじゃないかな。 続きを読む

コトバと気持ち

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今日のかっこちゃんのメルマガに、ある方の文章の引用で「言葉が話せることは、気持ちを、伝えることと同じじゃないんだよね。」と書かれているのをみた。そうとも言えるし、そうでないとも言えるなと思った。

そもそもコトバってなんだろう?気持ちってなんだろう?とつい、考えてしまう。僕は先日までの授業で、学生たちに、思ったことを文章化する練習をすすめつづけていた。それは、今でも必要なことだろうと思う。ただ、コトバを使えばすべて伝わるわけではない、ということを、さきほどの引用文章は言っている。

そこでコトバはすべて名前だと思うということを書きたいと思った。
「言葉」・・・というのも、名前である。

例えば、コトバをもたない時期の人間にも「喜び」も「悲しみ」もあっただろう。この気持ちに名前をつけた。それが「喜び」とか「悲しみ」だった。この「喜び」にも、いくつか種類がある。赤ちゃんが生まれた瞬間の「喜び」、成長していくときの「喜び」、テストが100点だったときの「喜び」、かけっこで1等賞だったときの「喜び」、結婚したときの「喜び」、孫がうまれたときの「喜び」、どれも同じ「喜び」だけど、それぞれちょっと違う気持ちだったりする。

空をみて、海をみて、「青い空」「青い海」と、色を名付けた。この両者の「青」は、ちがう色だ。でも、それでいい。「青」の方角だ。 続きを読む

自由の女神

昨日、東田直樹くんを中心としたNHKの特集番組「自閉症の君が教えてくれた事」を見た。はじめて「きんこんの会」へ行った時以来の衝撃だった。すべてを象徴的に表していた出来事が番組ラストシーンにあった。東田くんがニューヨークで講演をひらくということで出かけて、そして自由の女神をながめていた。東田くんは「自由の女神のように、空にむかってまっすぐと生きていきたい」と語った。その瞬間、僕は自分のダメさにうんざりした。

彼の「目」は、見たものをそのまま心へ伝達することが出来る。この瞳は、人類が必要としている心の窓だ。ゆがみのないレンズが磨き上げられてそこにある。本来同じ機能があるはずの僕の目は、どうもゆがんでいるし、汚れて曇っていたようで、ありのままの光を通してくれない。レンズがゆがんでいる上に、処理過程で別の情報が混ざり込んでしまっていたようだ。

多くの人が描く「太陽」の表現=「○」と放射線状の「ー」・・・のように、あるいは「富士山」の形を多くの人たちが似たような形で描くように、僕は「自由の女神」をいつのまにかただの符号として捉えてしまっていたということに気がついた。頭を殴られた感じで、ガビーンとショックを受けた。何やってんだよ俺。。。という感じだ。 続きを読む

ハッピーパワフルバースデー54

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毎年必ずやってくる誕生日。しかし、こんなパワフルな誕生日は初めてだ。今日は友人夫婦がかけつけてくれた。みなで散歩したけど外は15分程度できりあげた。そのあとデイルームにいき、1時間ほど過ごした。

この友人夫婦とは、毎年いっしょに旅行をした。20年以上、毎年どこかしら遊びに行った。若い頃はもっぱら海。30代になり、いつのまにか山へと旅先は変わっていった。このメンバーで遊びに行った日数はこの20年でどれだけあるのだろう?

キャンプに行って現地で食材を手配しようと思っていたら、店に売っているものが少なくて、手に入る食材をぜんぶ鍋にぶちこみたべた雨の日のキャンプ。肉が手に入らなくて、魚肉ソーセージやインスタントラーメンなどもぶちこみながら、あとは野菜という淋しい食材だったけど、思いの他、おあげさんが実力をはっきして、美味しかった、へんな鍋料理をみなでつついたり、楽しくて飲み過ぎて、二日酔いで山に登れなくなったり、山登りも危なっかしく、水もろくにもたないで、2500mの編笠山をのぼり、すごく大変で、帰りが暗闇寸前になって生還したり、もうめちゃくちゃな旅をよくしたものだ。そんな友達が、夫婦そろって病院にきたのは、2年ぶりだと思う。

妻は、思わぬ客に目を見開いて、挨拶をした。「あら、来てくれたのね!」というような顔で、必死に「私わかっているのよ。それにこんなに首も動かせるようになっているし、それに、それに、、、」ととても積極的にアプローチしていた。 続きを読む

イナバウアー封印

観客ひとりの「篤姫」は大ヒット上映中だ。25話からダブらせてみても、やっぱり3話分見て27話まで見てしまった。今日は28話スタートとなる。誕生日までい終わらないでよかった。なんだか他にも買わなくちゃいけないのかと思っちゃう。このペースで見るなら「篤姫」50話を終えたら、やはりストリーミングサービスにしよう。龍馬伝、ゲゲゲの女房、天地人もある。松本清張のミステリーものもある。映画も山ほどあって、これならどんなペースで見ても大丈夫だ。

あとはバラエティは家で録画すればいいし、これで見たいものはほとんど網羅できるだろう。ただ、iPadの置き方を考えないとならない。これはこれから研究が必要だ。

先日、作業療法と理学療法のリハビリの担当の方に、端座位時に、背中を伸ばす運動をイナバウアー的にやっているのだけど、これは効果としてはどうでしょう?という質問をした。そうしたら、普段寝たきりの人はどちらかといえば、背中がそって来ていて、前にかがむことがなく、どちらかといえば、運動という意味では、背中をそらせるより、前かがみにする運動をとりいれたほうがいいということだった。首を前に倒したままだと、気切の喉が苦しいのではないか?と思っていたので、それを避けていたけど、そうではないようだ。もちろん、長い時間ではないけど、運動のパターンをここのところ変えていっている。背中の肩甲骨の上部の背骨の両脇がとてもこっているので、ここを端座位まえに横にしてマッサージ、端座位状態になっても、背中を前に倒す運動を多くして、背中をマッサージすることを中心にした。どうしても、端座位をしながら窓のほうを眺めたほうがいいだろうと思っていたので、あまり下を向いた姿勢はとっていなかった。しかし、自分の思い込みだけでやってはいけないなと反省した。 続きを読む