月別アーカイブ: 2014年3月

桜ヒラヒラ、想いヘラヘラ

言葉・・・コトバ、面白い音の響きだ。
なんか音に出して言ってみると、コトバは小鳩になって飛んでいってもいいような気持ちになる。文字としてもコトバは「言葉」と表記して、葉っぱのように軽やかに飛んで行きそうになる。

白雪姫プロジェクトと巡り合ったときに、白雪姫というフレーズを使ったセンスが好きだなと思った。「白雪姫」というコトバからイメージされる、童話のほんわかとしていてポジティブな結末と、「プロジェクト」といった固い、企業や政治がタスク達成のために使うコトバを選び、組み合わせているところがいいと思った。逆さまのものをうまく組み合わせるとポップになる場合がある。ポップなのに、目的意識やベクトルをはっきりともった計画を達成するぞという大義をもった集団というイメージをたった2つのコトバ「白雪姫」と「プロジェクト」・・・この組み合わせ効果を利用して伝えてしまっているというところが、すごくいいと思った。 続きを読む

何もないしあわせ

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この時間の病院は静かだ。外の桜はいい感じで咲いている。一週間後にお花見白雪姫となるが、散り始めて葉っぱが出てくるころだろうか。お食事が終わり、眠たそうだ。首すじをマッサージしていると目があいたので「ハイ!桜咲いたよ。ちょうど一週間後にお花見だよ。楽しみだね」と声をかけると、頷きながら<うー>をした。外があったかかったから、熱を心配していたけど、36.8度とまぁまぁだ。

ウトウトしているから、ほっとくかな・・・と思うとうす目をあけるから、今朝、撮った庭の沈丁花の花の写真を見せる。何も言わないでただ見せる。そうすると僕の顔を見上げた。〜あ、この時期なのね、ほら、あの庭の車の駐車場の脇にあるやつでしょ?〜きっとそう思い出しながら、香りもいっしょに脳の中に蘇らせているようだ。きっとそうだろうと思う。 続きを読む

Best Of My Love

本日は37.5度 久しぶりの発熱ぐったりさん。
目があかない日はつまらない。久しぶりに音楽でも聞きながらまったりしてもらうことにする。音楽もあまり頭をつかわなくて、とにかく気持ちいいと感じられるものにしよう。そうだな、J.D. SoutherのNatural Historyなんてどうだろう。このMacbook airにたまたま入れてあるだけだけど、これはかなり気持ちいい。 続きを読む

どこまでも直球勝負

やっぱ無理だな。
これは、読み切ってから朗読しても、涙なしで淡々と朗読するのは難しい。朗読についてよくよく考えてみると、朗読のチャンスがなくて時間がたち、また最初から読み直すということを、3回やったけど、毎回同じところで声を詰まらせていた。これは、予習しても無駄なのだ。

妻と同時にお優さんの本を体験するという計画ではじめた朗読だったけど、これには失敗した。しかしお優さんのあの底抜けなパワーがどこから沸き上がってくるのかを読みながら感じる。 続きを読む

木蓮と涙

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花が咲き始めた。風は強いけど、今日は公園に出てみた。
こんなに強く、花の咲く事を意識したことがないから、いつも同じ頃とくらいしか感じていなかった。「木蓮のほうが咲くの早いんだね。」と妻に花が見えるように車椅子をセットした。しっかりと木蓮を見つめている。花がさく、そして次は桜の番がやってくる。 続きを読む

ぼくもそう思う。

ユマニチュード。今日のかっこちゃんのメールを見て、これはぼくもそう思う。そして、気がつくと自然とこれはずっとやっていたことだなと気がつく。これは、僕の場合は、まず自分の中の設定があって、勝手にこうなっていった。

それは「妻はすべて理解している。でも、彼女のほうから僕に伝達する手段がないだけだ。」という前提の中でアプローチすると、普通にそうなるのだ。顔を近づけて、自然なトーンで会話する。離れているときも、「あ、そうそう、あの事だけどさ・・・」と言いながら、顔を近づけて、「でね、面白い事があってね、孫がね、こんなことしたんだよ。」・・・とか、やる。で、とても大きな面積で、両手のひら全体で、顔をつつむようにしたり、背中をさすったりする。その時も、急におどろかせないように、着陸、離陸をする。これは上記の前提を身につけると、自然とそうなってしまうものではないかと思う。 続きを読む

3拍子の昼下がり

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とても気持ちが良い昼下がり、いつもの公園に一時間近くいた。風はひんやりするが、日向ぼっこしながら、お優さんの本の朗読だ。いつも、妻はこの僕の下手くそな朗読をしっかりと聞いている。どうも、この朗読というのは演出されたテレビより、CMもなく、聞きやすいのだろう。いや、僕の朗読が聞きやすいわけがない、とにかくヘタだ。しかし、きっとこの本の場合は、妻の中でストーリーをおいかけながら、お優さんをイメージしながら、お優さん家族の愛に触た経験をふくめて、話しが聞けるということが、きっと僕の滑舌の悪い朗読でもしっかりと聞こうという気持ちになるのだろう。 続きを読む

のんびりと ゆっくりと

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妻の病室は、来客が絶えない。毎日来ている旦那さんがいる。僕の事じゃない。ぼくらより、5歳ほど年上だろうと思う。そしてすぐ隣にひと月ほどまえに来た女性がいる。ここの家族がとてもにぎやかにやってくる、今も娘さんと孫が一緒にやってきた。孫といってももう大人の女性である。この孫娘はばーちゃんに、いつも最高のアプローチをする。 続きを読む

この一年を考える

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本当に人間の回復力というものはすごいと思う。
そして、刺激ということの大切さを痛感する。昨日も、一昨日も、ぼんやりはしているけど、座ることはしっかりと毎日つづけている。昨年の3月21日にかっこちゃんの講演をきいたことが、妻の回復力をアップへの道となり、ぼくらの人生を変えた。この端座位や、車椅子にのったときに発揮する首の力は本当に自慢できる。この一年、かっこちゃんと出会い、宮ぷーと出会い、守本さん、お優さん、彩子さん、かなとくん、と出会い、柴田先生と出会い、溝呂木さんと出会い、たけちゃんと出会い、コウヤくんと出会い、さまざまな出会い、広がりがあった。この広がりのなかで、妻は車にのってお出かけをするようになった。こうやって嬉しい日々をかさねて、桜のツボミはふくらみ、僕ら家族の5年ぶりのお花見パーティーが一日、一分、一秒づつ近づいてくる。 続きを読む

夢のツボミ

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今日もおしゃべりをしはじめるのだけど、それがまったくわからない。例の<イ><イ><イ><イ>だから、もうここで深く読みとろうというような努力はしない。どんなに真剣に考えても、いきなり才能が身に付くわけではない。もっと気楽に<イ・キ・タ・イ>ということだと解釈し、車椅子で外に出た。今日は暖かいけど、風が強い。花粉もすごいだろうから、かっこちゃんに作ってもらった、ウルトラマンの目のような、目の保護フィルムを左目にしてしばしの日向ぼっこだ。そこからいつものデイルームと移動して、桜のつぼみ見学だ。

すごい目力で桜の枝を見ている。日に日にふくらむツボミは、僕ら家族の花見へと繋がっている。この枝とツボミと、その先ににある<家族の花見イベント>のイメージがこの青空に浮かび上がるのだろう。あったかかったので、ハーゲンダッツのバニラアイスを買っておやつを食べる事にした。 続きを読む