月別アーカイブ: 2013年8月

夢の雫

今日の妻は、低体温だった。なんか変なんだけど、オデコは熱かったけど、体温は低い。学校が終わってから、16時前には病院についた。タイミングが悪い。処置の時間がすぐだし、17時からは夕食だ。まぁ、半年はこのペースで、端座位だけはがんばっていこう!しかし、今日はどうしようか?昨日、一昨日と夕方から仕事があり、行けなかった、今日はやりたいけど低体温だ。しかし、妻はわかっているようだ。気力というか、僕の思いを推し量る力というか、どちらともだけど「端座位、やったほうがいいと思っている。・・・やる?」ときくと了解の反応がある。

「すごいね。本当に、いつからこんなすごい人になったんだい?」と訊いても、もう目を閉じている。座らせたらもう目は閉じるのだ(笑)そういえば、友人の息子から昨日、写真をメールでもらった。2009年の12月に、超安いホルモン焼きの店でよっぱらっている僕たちが、楽しそうに飲んでいるところだった。こんな日もあったんだなと写真を見せたら、複雑な顔をしながら見ていた。無表情なのに、複雑だと何故わかるのか?よくわからないけど、そんな風に思った。

今、これを書きながら、久しぶりに「夢の雫」をYouTubeで見た。びっくりしたことに、6971回も色々な方々に見てもらったようです。きっと僕らのような人生を送っている人たちが、何かの縁で見てくれたのだろうと思います。白雪姫プロジェクトを通しての方も多かったのでしょうね。

今見ていて思ったのですが、本当に3年半かけて、ずいぶんと山を登れたと思います。標高で言えば3センチくらいの差で「どこが?」と、言われる程度ですが、人生の内容がちがうんです。この曲の映像が、まさか今、こう思うこととの対比になる日がくるとは思っていませんでした。

ただ、考えが浅いだけだけど、今日と言う日が本当にありがたいなと思います。
へんな夫婦だけど、ま、これもいいかな(笑)

まだ外出の準備が何も出来ていません。学生をやりながらは、ちょっと難しいかも。
僕たちの人生はこれからだから、本当にゆっくりとですが、、、焦らず、来年の春を目指して、年内に実行できればラッキーくらいの気持ちで、それでもグングンと進んでいきます。

白井貴子さん、上手だなぁ 

見えないけどあるもの

妻の高校時代の親友から、メールをいただいた。友達2人で妻のところに、9月に見舞いに来てくれるとのことだ。すごい。本当に、妻は人気者だ。

この妻の友人たちは、妻が倒れた2日後に九州から日帰りで会いに来てくれた。生きている清美に会いたい。お葬式には行けなくても、生きている時に会いたい、という気持ちで、すぐに飛んで来てくらた2人だ。あれから、3年半が経つ。これだけ回復している妻と会ってもらえるのが、心底楽しみだ。 続きを読む

僕の欲張りセット

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ホントは、これからなんだよなぁ。スイッチセットをレンタルして、あっという間の3ヶ月。まだまだ指をコントロールするところまでは行かない。最近、意識的に手を握り返して来たり、今なら出来そうと言うような感じで、指を意識的に動かして見せたり、ホントはここからが、チャレンジなんだけど、スイッチを早すぎるタイミングで借りてしまって、明日、返却期限となりました。 続きを読む

いろいろな人生 〜学生、じいさん、そして講師〜

学生をはじめたもんで、いきなり忙しくなってしまった。もう一年ちかくだらだら生活していたので、予想通りヘトヘトです。ま、想定内です(笑)学生のあと、レコーディングの打ち合わせが入っていたり、撮影が入っていたりで、今日は3日ぶりに病院へ行けた。「あれ?何で来ないの?なんか来る時間ちがうね」とでも言うような目で僕を迎えた妻に、「いやね、ほら、学生さんやるって言っていただろ?だからね」といいながら、端座位。熱は37.5℃だったからどうしようかな?って思いながら、妻にやるかどうか? 続きを読む

人生いろいろ

IMG_1825今日は、待望の孫の突撃だったのですが、お孫ちゃんがおねむで瞬間密着抱っこ程度しか出来ませんでした。残念でちたが、妻はやっぱり穴があくほど見つめていました(笑)よかったよかった。お嫁ちゃんが選んでくれた、イカした靴下3足セットをプレゼントしてもらいました。車椅子にのったところの写真がこれです。きっと妻も気に入っていると思います。 続きを読む

失敗は成功の基 〜 疎いの疎いの飛んでゆけー!〜 の巻

端座位を終えてから車椅子にのり、妻は僕の意味不明な筆談につきあってから、ヘトヘトになってベッドにもどろうと病室にもどったら、妻の親友のまやちん夫婦が来てくれた。ぐったりして僕には返事もしてくれない状態だったのだけど、まやには「来てくれてありがとうね。息子は元気なの?」・・・なんて、言っているムードで、目はぱっちり、口はもぐもぐ、首は振りまくりだった。。。。なんだ、まだたくさんパワーが残っているじゃん(笑)これも、きっと考えているわけでなく、何も考えずに「思っちゃう」ことの現象なのだろう。・・・それは、確かにその通りなんだけど、今日、僕はドンカンだった。 続きを読む

花束 〜「思い」は自動、「考え」は手動〜

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やっぱり「思い」という力はすごいものがある。昨日病院を出る直前に、友達がお祝いに訪れてくれた。前回きたのは寒かったと言っていたから、半年ぶりくらいだろう。この僕の友人家族とは、家族ぐるみで毎年旅行をした。子供も同じ年だった。妻とその奥さんもとても仲がよかった。そんな友達がお花をもって来てくれた。

ウトウトしはじめていた妻の目が、びっくりするように見開かれて、首を動かし、口を動かした。 続きを読む

お誕生日のプレゼント

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お誕生日おめでとう。今日で妻は53才になりました。

へんなものだけど、元気なときにはプレゼントなんて買ったことがない。ぼくのスケジュールがあれば、一緒に食事するというのが、誕生日プレゼントといえば、まぁ、プレゼントだった。妻が倒れてはじめて真剣にプレゼントを考えた。目が見えているかどうかわからない。意識があるかどうかわからない。でも、きっと意識はあるけど、表現ができない、Locked in 症候群という状態だろうと思っていたから、脳への刺激、感情への刺激として、フレグランスと音楽というのはとても意識していた。目はあいているけど、どうも焦点はあわない。だったら、やっぱり音楽をプレゼントしたいと思った。それが「夢の雫」という曲だった。 続きを読む

にぎやかな病室 その6(最終回)

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昨日は3ヶ月に一回のカンファレンスだった。
前回にお願いしたことは、端座位と、コーヒーの相談をさせていただき、許可をいただくことができた。3月末にかっこちゃんの講演を聞いてからすぐ、車椅子で背中を離して座ることからスタートして、その後、許可を取らずに端座位をやり叱られて(笑)、許可をとって端座位をやり続けているわけだけど、この「座ること」の効果はとても大きくて、どんどん妻の顔つきが変化していった。お優さんたちが最初に来てくれた時は、まだ端座位を始める前で、背中に帯を回して車椅子で背中を起こしていた時期だった。それから、前回の柴田先生がいらっしゃった5月1日、そして今回の8月8日と、すごく顔つきが変わっていると言う事でした。僕もそう思うけど、毎日みているとそこまでの変化がわからない(笑) 続きを読む

にぎやかな病室 その5

妻は倒れてから新たな境地にたどり着きました。病気に感謝をしているということを、5月1日には語っていました。それから、幸せとは何か?人生とは何か?を考えつづけているのでしょう。日本伝統芸能の「能」では動きが止まった時が一番熱い瞬間だそうです。それは、感情がたかまりフリーズしていることを現すようです。にぎやかな病室も、妻の言葉をみな聴き入るようにしんみりとなりましたが、この記録が一番「熱い」瞬間だったのでしょう。

今日も、8月8日の妻の言葉のつづきです。 続きを読む