出会いは別れ、別れは出会い

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今日はすこし微熱があるようだ。外は寒いがちょうどいい、公園でしばらく風にふかれることにした。ベッドにいても、目をつむったまま、アイスノンだ。それなら、局部のみでなく、全身をクーリングしようということで、公園へ。ちょっと乱暴のように聞こえるかもしれないけど、単純に理にかなっている。妻もこの方式を気に入っているようで、途中で、戻るか問いかけても、しばらくここでいいとサインを送る。そのサインは確実なものとしての保証はないが、そういうことにしておく。

妻は目を閉じているのでつまらないから、ぼくは、樹々を観察していた。コブシの実は変てこりんな形をしている。たくさん実がついているなぁ・・・とそのとき、花芽もすでに大きく育っているのを発見した。へんな形の実はすぐわかる。この写真の左上にあるのが、花芽だ。大小さまざまだけど、もう来年3月の白い花の準備をしっかりとしている。

準備だよなぁ、、準備。仕事も、旅行も、引っ越しも、準備が大切だよな。コブシの実を花芽がこの時期であって、実は種を放ち別れをつげる。花芽は種を見送り、花となり、実へと成長しつづける。地球の一年は太陽を1周まわること。雨は川となり海にながれ水蒸気となり雨になる。コブシも桜も、毎年、同じ時期に花を咲かせる。この「循環」というのが、どうもこの世の真実なのではないかと感じる。

ベッドにもどって寅さんをみはじめたら、言語リハビリのAさんがやってきた。昨日のリハビリが最後で、転勤となるそうだ。この病院には10年いて、来週から、所沢の病院へと転勤される。それで、挨拶にきてくれた。

寅さんを一時停止して、挨拶にきてくれたAさんと妻とぼくで3人でいろいろな話をした。妻は積極的にありがとうという気持ちを、アゴを上にツンと押し上げる動きで表している。そして、その反動で、縦方向に大きな頷きを作る。

ぼく:「この動きは「今年」の大きな成果です。本当に、ありがとうございました。」
Aさん:「いいえ、私たちはリハビリの時間が短いので、筋肉の拘縮予防のマッサージがメインです。ご主人の毎日のリハビリと愛情ですよ。」
妻:<首を急に横にスピーディーに降る>
ぼく:ほら、妻が違うって言ってるでしょ?本当にありがとうございますm(_ _)m
妻:<首を縦に動かし、何度も頷く>

こんなやりとりがあった、すごいな。このパワーは、感情とともに生まれるものだ。毎回のリハビリでも、こんな動きはしない。もちろん、ぼくとの時間でもない。今日はどちらかといえば、ぐったりさんだった。ところが、Aさんが訪問したその意味を知ると、このパワーが出たのだ。

「別れ」があるから、今、この瞬間に感謝の気持ちを伝えたかったのだろう。その内面のエネルギーがこれだけの表現につながったのだ。そして、この「別れ」は次の担当者との「出会い」でもある。

こうやって、ぼくらは、人とも、花とも、季節とも、いつも「出会い」と「別れ」を繰り返す。これが、自然なことだし、この世の真理なんだなと思いながら、妻には寅さんの続きにもどってもらった。

しばらく、気持ちが寅さんに戻らないようで、画面から目をそらしていた。気持ちはそうコロコロ切り替えられないのだろう。それでも「噂の寅次郎」、今日のマドンナは大原麗子だ。
寅さんは、出会いと別れの達人だ。


出会いは別れ、別れは出会い」への1件のフィードバック

  1. machiko

    こぶしの花芽の様子 療法士さんへの感謝のご挨拶 
    綴られている空気感 凝縮されたなにかに ぽろぽろ ぽろぽろしています
    ああ なんだろう
    きよみさん すてきっ ☆~

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